監督便り Vol.9 2023 Mar

2023年3月9日

監督便り Vol.9 2023 Mar

徐々に暖かい日も増え、春の訪れを日吉グラウンドでも感じております。
学生たちはシーズン直前の大事な時期を怪我なく質の高い練習に励んでおります。

先日、藤木健人(4年、商、桐朋)が主将を務めた105代目を送り出す納会がありました。入部1年足らずで新型コロナウィルスの影響で全体集合も授業にも出れない日々が続き、練習だけでなく、部に馴染む事や試合にも出れない日々を過ごした大変な代でした。それでも徐々に練習が出来る環境になり、自分たちがコロナから戻ってきたように競走部も戻るのだと言う気持ちが、「陸の王者 再興」というスローガンになったと思います。このスローガンを達成する為、目的意識、自分ごと化、信頼の3つを意識し行動した事で、4年時に監督が交代した際にも、藤木主将の下、自分達の想いを強く持って各試合に臨み、六大学では女子は総合優勝し、劣勢と思われた関東インカレも好成績を残し、同志社戦、早慶戦も勝利しました。

自分の代だけでなく、後輩の事をよくよく考えて行動した代でもあり、彼らのお陰で106代目は伊藤達也主将(3年、商、帝京大学)以下、チームがよく纏まり、良い雰囲気の中、春のシーズンに向け準備が出来ております。

選手達は入部当初は合宿にすら行けなかったメンバーが選抜合宿で揉まれております。
跳躍ブロックの三浦和真(3年、理工、小山台)、短距離ブロックの岩井章太郎(2年、環境情報、同志社)らが関東学連の沖縄での選抜合宿に参加。短距離ブロックの豊田兼(2年、環境情報、桐朋)は日本代表マイルリレーのカルフォルニアでの選抜合宿に参加しております。塾競走部だけでなく、選抜合宿で周りの強さに刺激を受け、一皮剥けてシーズンインしてくれる事をご期待下さい。

シーズン初戦の公式戦である東京六大学対校戦は4月2日(日)に新国立競技場で開催されます。今大会から付属校だけでなく、広く東京、神奈川、千葉、埼玉の中高生にも声掛けし、将来、東京六大学に入学したくなるような大会作りを目指しております。又、OBOG以外の実業団選手にも多く参加して貰い短距離、長距離と今季初戦からレベルの高い試合が観戦出来る事と思います。

今大会は実に10年振りの新国立競技場での開催ですが、公式戦は関東インカレ(相模原)、全日本インカレ(熊谷)である事から、後輩たちの活躍を新国立で観戦出来るのも今季はこの試合だけですので、是非、新国立に足をお運び頂ければと思います。

伊藤達也主将率いる106代目の目標は男子総合準優勝、女子総合優勝です。
例年、男子は法政、早稲田の後塵を拝しており、女子はニ連覇を目指しますが、既存戦力の充実具合と新一年生の新戦力が噛み合えば、可能性は十分に御座います。

トラックシーズン開幕まで、残り僅かです。今季もご声援の程、宜しくお願い申し上げます。

競走部監督
鹿又 理