監督便り Vol.10 2023 Apr

2023年4月14日

監督便り Vol.10 2023 Apr

新年度が始まり、4月1日には入学式が催され、競走部にも新入生が入部して参りました。
現役部員は学年を一つ上げ、先輩としての自覚を持って日々を過ごしております。

入学式の翌日、今年度の公式戦初戦である六大学対校戦が10年振りに国立競技場で開催されました。
結果は男女共に総合3位となりましたが、成績以上の手応えを感じられた試合でした。
試合内容は関東インカレで活躍が期待される4年生が実力通り勝ち切り、主将の伊藤達也(商4、帝京大学)が槍投げ、跳躍ブロック長の三浦和真(理4、都小山台)が三段跳、武田翔太(法4、慶應)が走高跳で優勝し、1、2年苦労した3年の三輪颯太(環3、西部文理)が100m、期待の大型新人の倉田紗優加(環1、伊那北)が槍投げで夫々初優勝しました。
優勝以外に豊田兼(環3、桐朋)が400mHで準優勝、木村有希(総3、葵)が5000mで塾記録で5位入賞、木村は翌週の世田谷競技会で10000mでも塾記録を樹立するなど、関東インカレで活躍が期待される種目が数多く出ました。
勿論、課題もあり、各人がこれから1か月で修正をしていく事になります。
この六大学対校戦は結果以上にチームに良い物をもたらしました。直前に国立競技場で開催する事が決まり、時間も経験も無い学生サポートメンバーが手探り乍、国立競技場や協賛企業、他大学との調整、プログラム作成や番組編成を深夜迄行いました。この努力を選手が間近で見ていた事もあり、ここまで選手とサポートが一体となって臨んだ試合はかつて無い程でした。
100mの優勝インタビューで三輪颯太が「国立で開催され、そこに携わったサポートメンバーへの感謝」のコメントを最初にしました。こうした想いが「強くて良いチーム」を創っていると思いますので1ヶ月後の関東インカレにご期待下さい。チームの目標は男女総合8位入賞、男子は50点、女子は25点。これが達成出来れば男子は47年振り、女子は初の快挙となります。短距離、障害、中距離、長距離、跳躍、投擲と各種目に入賞する選手が挙げられ、今迄以上の結果が見込めるインカレだと思っております。5月11日〜14日迄、神奈川県相模原ギオンスタジアムで開催致します。不便ではありますが、学生の快挙を是非、現地にてご観戦頂ければと思います。

今回の六大学対校戦から中澤仁競走部部長のご紹介で加藤正昭さんという方にカメラマンを依頼する事になりました。加藤さんはお仕事をされながらスポーツカメラマンとして活躍され、東大野球部や東大ア式蹴球部のカメラマンもされていらっしゃる方ですが、競走部OBではないにも関わらず今回、ボランティアで塾競走部の写真を撮って頂きました。その際、加藤さんからのお願いとして、自分の写っている写真を「年に2回、母校の先生に送って下さい」と言うものです。母校の先生は地元で教え子の活躍を必ず気にしているが中々自分から連絡は取り辛いものです。だからこそ、恩師にこの写真を使って報告して欲しいというものでした。素晴らしいお考えであり、直ぐに実行する事と、監督として学生に対し、先生だけでなく、ご家族にも撮って頂いた写真を送って欲しい旨を伝えました。地方にいらっしゃるご家族は勿論の事、実家から通う学生も家族と話す機会も限られ、こうした報告は必ず必要だと思っております。
現役の活躍はOBOGの皆様は勿論の事、高校の恩師やご家族にも報告していき、チームとして一体感を出して参りますので、今後共宜しくお願いします。こうした写真は現役のサイトからも閲覧出来る様に致しますので、是非ご覧下さい。

先日OB会長と連名で出させて頂きました、競走部への寄付のお願いですが、160名の現役を抱え、更に上のレベルに選手を押し上げていく中で、コーチ、トレーナー等多くの競走部OB以外の多くの方にお願いしている状況です。
先ずは現在必要とされる金額を述べさせて頂きましたが、皆様のご理解とご協力を得た上で、現役が活躍出来る環境を整えて参り度、どうぞ宜しくお願いします。

競走部監督
鹿又 理

ご寄付の振込先については、以下をご覧ください。
https://www.keio-tfob.org/wp-content/uploads/2023/04/transfer_destination.pdf