監督便り Vol.21 2024 April

2024年4月16日

監督便り Vol.21 2024 April

新年度が始まりましたが、皆様如何お過ごしでしょうか。
塾競走部はこれから始まる学生生活に期待と不安を胸に秘めた新入部員約40名と共にシーズンが始まりました。思えば自分も30年以上前、同様に学業と陸上とどこまで出来るのか期待と不安があったことを思い出します。本人の努力が一番なのは当然ですが、努力出来る環境作りを監督として整備しようと改めて感じております。

本年度公式戦初戦は4月6日(土)、青いトラックの新生日吉グランドのオープニングゲームとして六大学対校戦が開催されました。戦前の戦力分析は男子 法政171点、早稲田142点、慶應127点、明治62点。女子 早稲田26点、法政14点、慶應13点、立教7点と夫々3位であり、これに対し今年の目標は男女共準優勝というものでした。
結果は慶應の優勝種目が男子100m(三輪颯太、環4、西部文理)、200m(林明良、政2、攻玉社)、400m H(豊田兼、環4、桐朋)、3000mSC(安田陸人、商3、開成)、走幅跳(イベルブランドン、総4、洛南)、三段跳(イベルブランドン)、走高跳(若原祐人、経3、慶應)、女子800m(仲子綾乃、環4、浜松西)と、戦力分析以上の結果を出し、総合得点で上位2校に迫る早稲田(12年振り優勝)160点、法政156点、慶應147点。女子は早稲田27点、法政15点、慶應14点となりました。昨今の六大学対校戦でここまで僅差の3位はなく、8種目で優勝とシーズン初戦で勝ち切るのは記録以上に価値があるものです。加えて、本大会で競走部歴代男子10傑、女子5傑を以下の通り更新し、記録的にも今季の活躍が更に楽しみとなって参りました。

男子200m 歴代9位 21“18 林明良(政2、攻玉社)
男子110mH 歴代2位 13“97 岩井章太郎(環4、同志社)
男子3000mSC 塾新 8‘47“04 安田陸人(商3、開成)
女子三段跳 歴代4位 11m12 関口さら(環2、法政二)

慶應としては良い方向に進んでおりますが、早稲田、法政に比べ層の薄さは否めず、優勝だけでなく2番手の選手の活躍も大事であると痛感した試合でした。本年度の新入生は系列校、指定校、一般受験、AO受験と多様な入部でしたが、近年OBOGの皆様と続けている勧誘の成果が徐々に現れており、地区大会等で声掛けした高校生が受験し入部しているケースが増えております。今後も全国のOBOGの皆様にご協力頂き乍、魅力ある高校生に塾競走部を目指して貰いたいと思います。勿論、監督として私も全国を周りますので、どこかでお目に掛かり現役の活躍のお話しをさせて下さい。
昨年の六大学対校戦は国立競技場での開催となり、やはり聖地国立は特別のものがありました。然し乍、今年の日吉開催は新生日吉グランドに多くの各校OBOGの方が応援に駆け付け、更に各校応援指導部の大声援もありいつになく盛り上がり六大学が一体となった素晴らしい大会となりました。勿論、現役の活躍もさること乍、こうしたOBOGの皆様と一緒に応援し、一体感を持てる機会を持てた素晴らしい大会でした。

先週末の出雲陸上(YOSHIOKAスプリント)にて、三輪颯太が予選で10“24のPB(塾歴代2位)、決勝で10“34の4位となり、本年5月4、5日にバハマで開催される世界リレー2024大会に自身初の日本代表として4x100mRに選出されました。本人も本大会に出場するのを今春の目標として積極的に春先から海外での試合に参戦し、目標としていた代表に選出されましたので、おおいに期待したいと思います。世界リレー大会は、2019年横浜大会に山縣亮太(2015卒、修道)、小池祐貴(2018年、立命館慶祥)が4x100mRに、永田駿斗(2019卒、諫早)が4x200mRに出場して以来の塾競走部の選出となります。

世界リレー2024大会

先週末には東京選手権、横浜市民とOBOGの皆様には懐かしい大会が開催され、東京選手権の十種競技で期待の大型新人の髙橋諒(商1、桐朋)が6938点の塾記録で4位、横浜市民で六大学優勝の林明良が21“10の塾歴代7位で優勝と、関東インカレが楽しみになって参りました。関東インカレの標準記録の〆切は4月21日、この日まで現役はベストを尽くしインカレの舞台に立つべく最後の数日を過ごしておりますので、どうぞご期待下さい。

そして春の一番大事な試合である関東インカレは5月9日〜12日、国立競技場で開催されますので是非、皆様に足を運んで頂き、大声援をお願いするのと同時に、当時のご自分を思い出して頂くきっかけにして頂ければ幸甚です。

シーズンも始まりました。引き続きご支援、ご声援の程、宜しくお願い申し上げます。

競走部監督
鹿又 理