監督便り Vol.23 2024 July

2024年7月11日

監督便り Vol.23 2024 July

今年も暑い夏となりそうですが、競走部にとっても熱い夏になりそうです。

6月の日本学生個人選手権では、走高跳で須崎遥也(商2、丸亀)が2m16cmの塾新記録で第4位、男子200mで林明良(法2、攻玉社)が準決勝で20”88の塾歴代4位の好記録を出し、9月の日本インカレでの活躍が楽しみになって参りました。
6月の混成の日本選手権でU20の十種競技に出場した高橋諒(商1、桐朋)が関東インカレ初出場初優勝の勢いのまま、PB5種目(含 U20規格)を更新し、7445点のU20日本歴代2位の好記録で優勝、8月のU20世界選手権(ペルー)代表の可能性が高まって参りました。近々代表発表の予定です。

6月末の日本選手権で主将の豊田兼(環4、桐朋)が、400mHを大会新で初優勝しパリオリンピックの日本代表となりました。現役学生での出場は2012年ロンドンオリンピック代表の山縣亮太(2015卒)以来となります。
又、樺沢和佳奈(2021卒)が女子5000mで初のオリンピック代表切符を滑り込みで獲得しました。女子選手のオリンピック出場は競走部初の快挙となります。
日本選手権には他に男子100m 三輪颯太(環4、西武文理)、小池祐貴(2018卒)、永田駿斗(2019卒)、女子100m 竹内爽香(2018卒)、女子槍投げ 倉田紗優加(総2、伊那北)ら、競走部の現役、OBOGが数多く出場しました。

オリンピック代表最終選考会である今年はレベルも高く、ALL慶應としても結果を出す事の厳しさを各人が味わった大会でした。男子100mでは東京五輪から連続出場者はおらず、今回は残念ながら欠場した山縣亮太の100m五輪3大会連続出場が如何に偉業であったかを改めて感じました。

そんな中、パリパラリンピックに高桑早生(2015卒)が女子走幅跳(T64)代表に決まり、パラリンピック4大会出場の偉業を成し遂げました。彼女の応援で5月に神戸で開催された世界パラを観戦しましたが、観客だけでなく選手もお互いを応援する姿を観て、改めてスポーツの在り方を考えさせられた試合でした。是非、パラリンピックもご注目下さい。

7月6日(土)の第100回早慶戦が日吉で開催され、結果は男子は21対36、女子は10対28と100回記念大会を勝利で飾る事は出来ませんでした。然し乍、希望の光も出てきており、男子400mに出場し47“48で2位の横井建道(法3、城北)、47”92で4位の久保亮太(法2、志木)は、共に入学時は50秒台の選手であり、昨冬のマイルプロジェクトでしっかりと練習を積んだ結果が出て参りました。又、女子800で圧勝した仲子綾乃(環4、浜松西)は、日本インカレでの活躍を期待したいと思います。
早慶戦後の懇親会は日吉の学生食堂で開催され、現役学生約300名(慶應150名、早稲田150名)、OBOG約200名(慶應100名、早稲田100名)と大規模な懇親会となりました。
競走部創部100周年記念でOBOGにご出席頂いた会とは趣も異なるものでしたが、早慶OBOGであって良かったと思える会であり、沢山の懐かしい方にもお会いする事が出来、良い懇親会となりました。

学生達はこれから鍛錬期に入り、夏合宿等の厳しい練習に入ります。ここでしっかりと練習を詰めた者だけが9月の日本インカレ(9月19−22日@等々力)、10月19日の箱根駅伝予選会を笑顔で終われます。その満面の笑みの為に、これからの2ヶ月をチーム全員で乗り越えて参ります。
長距離のクラウドファンディングや各ブロックの夏合宿の欲しい物リスト等、お願いばかりで大変申し訳御座いませんが、上記の通り多くの選手が活躍出来る環境作りの為、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

【長距離クラウドファンディング 第3章 みなさまと、ともに箱根へ|慶應箱根駅伝プロジェクト

競走部監督
鹿又 理