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監督便り Vol.29 2025 March

春の訪れを感じる季節となりました。日ごとに暖かくなり、競技場でも冬の寒さを乗り越えた選手たちが本格的なシーズンに向けて調整を進めています。

競走部の選手たちは、鹿児島や沖縄での春季合宿を終え、春のシーズンに向けて着々と準備を整えております。合宿を通じて各自が課題を見つめ直し、更なる成長に向けた手応えを得ることが出来ました。また、春季合宿ではOBOGの皆様から「合宿欲しい物リスト」に御寄付を頂きました。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。皆様の御支援が、選手たちの環境向上に繋がっていることを実感しております。

3月15日には日吉にて長距離ブロックに興味を持つ高校生向け説明会を開催致しました。これはAO入試ではなく、指定校推薦や一般受験で慶應義塾大学への進学を目指す全国の進学校の高校生を対象としたものです。進学校の生徒は練習環境や学業の関係で高校時代に十分な結果を残せず、大学では陸上を続けないケースも少なくありません。然し、ポテンシャルがありながらも、現時点で結果を残せずに競技を諦めてしまう可能性のある高校生を対象とし、OBと現役が協力して候補者を探しました。
当日は関東のみならず、盛岡一、長野、高岡南、岡崎、多治見北、広島学院、小倉、諫早など、日本全国から高校生が集まりました。高校生30名強、保護者と先生20名強が参加し、熱心に話を聞いていただきました。その後学生や若手OBを囲んだテーブルごとの座談会では活発に質問をされていました。四年生の卒業後も、こうした将来有望な高校生が競走部に興味を持って下さることは誠に有難いことです。今後もこのような地道な活動を継続したいと考えておりますので、全国のOBOGの皆様にも是非御協力頂きたく存じます。

扨、3月22日(土)には、日吉協生館の藤原記念館にて納会が開催されます。四年間に亘り活躍した107代の四年生も、いよいよ卒業の時を迎えます。彼等の努力と成果を称える場として、17時より開催致しますので、お時間が御座いましたら是非御参加下さい。彼等が築いてきた伝統を受け継ぎ、新3年生以下の選手たちが今後どのような活躍を見せるのか、大いに期待したいところです。
また、同日10時30分より、日吉陸上競技場にて慶大競技会が開催されます。この競技会は、選手たちにとってシーズン初戦となる貴重な機会であり、多くの部員が出場を予定しております。納会の前に少し早めに日吉へ御越し頂き、学生の走りや競技の様子を御覧頂ければ幸いです。

今年は9月に東京で世界陸上が開催されますが、学生の中には7月にドイツで開催されるユニバーシティゲームスを目指す選手も多くおります。その中でも、十種競技での活躍が期待される髙橋諒(商1、桐朋)は、競技の特性上、多くの道具を必要とする為、棒高跳のポール及び槍投の槍の新規購入を考えております。つきましては、先輩方に御寄付を募らせて頂きます。ご協力いただける方は、以下の口座へお振込みください。

■競走部強化
寄付控除有:みずほ銀行 東京中央支店 普通 3275802
寄付控除無:みずほ銀行 東京中央支店 普通 3275810

また、御寄付を御検討中の方や個別にご質問のある方は、以下までご連絡ください。
監督 鹿又 理:osamu.kanomata@keio-tf.org
主務 山田 英志:eishi.yamada@keio-tf.org

また、十種競技はこれまで部員数が少なく、練習相手が不足する状況が続いておりましたが、現在は新4年に山田直弥(商3、清水南)、鎌形圭佑(経3、慶應)、新2年に五十嵐大輝(総1、川和)、大熊靖吾(環1、駒場)、小倉拓己(理1、南多摩)と、髙橋を含めた計6名が所属しております。彼等は皆で切磋琢磨しながら、遅くまで練習に励んでおり、目標である関東インカレ3名出場を目指しております。

4月5日(土)には、日吉グラウンドにて六大学対抗戦が開催されます。この大会は、大島琉偉主将(経3、慶應)率いる108代にとって、公式戦の初戦となります。本シーズンの行方を占う重要な試合となるため、是非OBOGの皆様にも御来場頂き、選手たちへ熱い御声援を送って頂ければ幸甚に存じます。

本シーズンも部員一同、目標達成に向けて精進して参りますので、変わらぬ御支援・御声援の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

競走部 監督
鹿又 理

監督便り Vol.28 2025 January

2025年も始まり1ヶ月が経とうとしておりますが、OBOGの皆様は如何お過ごしでしょうか。現役部員の全体集合は1月11日(土)となりましたが、1月2日、3日の冬の風物詩である箱根駅伝に慶應義塾のKマークを見れないのは寂しい限りです。次こそは全体集合を年始に出来るように活躍してくれる事を願うばかりです。その為にも将来のエースを発掘する高校生練習体験会を1月19日(日)に日吉で開催致しました。今年からリクルートは須崎遥也(商2、丸亀)、武田絋典(政2、駒場学園)、松下烈(理2、静岡)ら2年生を中心に自主的に高い意識を持ち、練習会から声掛けし、地区大会等にも赴き有望な高校生を獲得すべく活動しております。本年も地方大会では全国のOBOGの皆様のサポートを得ながら進めたいと思いますのでどうぞ宜しくお願いします。練習会には約160人の高校生が全国から集まり、多くの高校生が何かを感じ、慶應義塾に来たいと思うきっかけになればと願っております。高校生からは参加してみて改めて慶應義塾に興味を持ったという嬉しいコメントもあり、来季のAO受験、一般受験そして指定校が楽しみです。長距離選手だけを対象とした説明会も3月下旬に予定しており、ここでもOBOGの皆様にご協力頂ければ幸甚です。

1月上旬には早川浩先輩(1965卒)からご自身の早川書房1階のクリスティに中澤部長、細萱助監督と共に新年会にご招待頂きました。この会には三田体育会の對馬好一会長、奈蔵前会長、河添前競走部長、扇原先輩(1965卒)、岡松先輩(1967卒)、神津先輩(1982卒)、三浦先輩(1989卒)もご出席され、大先輩の当時のお話しから三田体育会の現在まで、沢山のお話をお聞きし改めて競走部、並びに體育會の結束を感じた次第です。
競走部に所属する事で現役時代の4年間だけでなく沢山の繋がりが生じ、長く太い関係が出来る事を知って貰うのも監督の仕事の一つと考え現役学生に伝えて参ります。

この時期は長距離以外は試合もなく冬季練習に励みますが、昨年も自己記録を更新し日本インカレでも準優勝した倉田紗優加(環2、伊那北)は関東学連主催のフィンランド合宿に1月下旬から参加しております。初の海外合宿で考え方や練習内容など陸上に関係した事に加え、文化や言語なども学んでくると意気込んで現地入り致しましたので、沢山の事を吸収し大きく成長して帰ってくる事を期待したいです。

学生たちは月末より試験期間に入り暫し身体を休め、代わりに頭を酷使し単位を取得した上で、2月より冬季練習最後の追い込みに入ります。今年は9月に開催される東京世界陸上の関係で5月に関東インカレ、6月に日本インカレ(岡山)と前倒しで試合が組まれており、通常よりも早めに仕上げなければならず、学生達も集中して練習が詰めているように感じます。春先からの活躍にご期待下さい。

2025年も現役一同精進して参りますので、ご支援、ご声援の程、宜しくお願い申し上げます。

競走部監督
鹿又 理

監督便り Vol.27 2024 December

本年も残すところ僅かとなりましたが、OBOGの皆様は如何お過ごしでしょうか。
学生たちは冬季練習真っ只中、来春の活躍に向け日々練習に励んでいます。

12月月初にチームビルディングをメインとした1泊2日の全体合宿を千葉リソルの森で行いました。大島主将率いる108代目がスタートして1ヶ月、スローガンである「此処ぞ、勝ち鬨」の意味を全員が再認識し立ち位置を確認致しました。途中、競走部公式戦6試合(六大学、関東インカレ、日本インカレ、早慶戦、同志社戦、箱根予選会)の内、大島主将よりどれも大事だが、やはり関東インカレを何よりも大事にしたいとのコメントもあり、改めて部員一同、2025年5月の関東インカレで勝ち鬨を上げる事を意識して参ります。

2024年も色々と御座いましたが、改めて以下の通り振り返ってみたいと思います。

1月 箱根駅伝100回大会開催。学連選抜は実施されず競走部からの出場選手無し。

2月 全体合宿@鹿児島 コロナ明け後の久方ぶりの練習に特化した全体合宿開催。

3月 日吉グランド改修工事終了。新生グランドは青いタータンとなる。

4月 六大学対校戦@日吉 男女共に総合3位。

5月 関東インカレ@国立 男子34点(12位)、女子14点(15位)。

400mH(豊田兼、環4、桐朋)、十種競技(髙橋諒、商1、桐朋)、女子槍投(倉田紗優加、環2、伊那北)の3種目で優勝。

6月 日本選手権@新潟 豊田兼が400mHで優勝、パリ五輪内定。

7月 早慶戦100回大会@日吉 男女共に惜敗。

8月 パリ五輪開催。400mHに豊田兼、女子5000mに樺沢和佳奈(2021卒)が出場。

パラリンピックでは高桑早生(2015卒)が女子走幅跳で5位入賞。

9月 日本インカレ@等々力 女子槍投で倉田紗優加が準優勝。

同志社戦@日吉 男子は勝利、女子は惜敗。

10月 箱根駅伝予選会26位。

11月 108代(大島主将、山田主務)本格的にスタート。

12月 2年振りにチームビルディングに特化した全体合宿実施。

本年も物心共にOBOGや関係者の方には大変お世話になり誠に有難うございました。
お陰様で上記の通り、好成績を収める事ができ、充実した一年となりました。
来年は更に飛躍出来る様、一層の精進して参りますのでどうぞ宜しくお願い申し上げます。
それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。

競走部監督
鹿又 理

監督便り Vol.26 2024 November

日が暮れるのが一段と早くなり秋の気配を感じる季節になりましたが、OBOGの皆様は如何お過ごしでしょうか。
10月19日の箱根予選会を持って豊田兼(環4、桐朋)主将率いる107代の公式戦は終了しました。
翌日は競走部としては初の試みとなる、連合三田会の企画に参加し日吉グランドにてキッズ陸上教室を開催しました。今迄の競走部主催の教室は、かけっこ教室として走る事が中心でしたが、今回は走る、投げる、跳ぶの3つを選択出来、60名強の小学生にご参加頂きました。この3つにする案は学生からのアイデアであり子供達も自分の興味あるものに参加する事が出来、大好評でした。来年以降、塾員の皆様との関係強化を目指しこうした企画を続けられればと思います。

翌週の10月26日のALL慶應を持って107代は引退、大島琉偉(経済3、慶應)新主将の108代に世代交代を致しました。
世代交代後の初の週末に所信表明を行い今年のスローガン『此処ぞ、勝ち鬨』を掲げました。
「此処ぞ」は、1人1人が結果を求め、狙った試合で絶対に勝つという“覚悟“と“勝負強さ“を持つ事を意味する。
「勝ち鬨」は、戦いに勝った時に全員で上げる力強い声を表す。慶應義塾體育會競走部にとって、それは象徴的な応援歌「若き血」を歌う瞬間を意味する。誰かの勝利を部員全員が声を出して喜べるような“良いチーム“を目指す。
という意味を込めて作ったスローガン、この気持ちを強く持ち、『強くて良いチーム』を1年間目指しますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
新幹部は以下の通りです。
主将        大島琉偉  経3、慶應
主務        山田英志  政3、巣鴨
副将        井上丈瑠  経3、長岡
副将        鴨下友織菜 環3、三鷹中等教育
副将        安田陸人  商3、開成
副務        宗像善大  商3、安雲
短短ブロック長   田辺優希  環3、成蹊
短長ブロック長   横井健道  法3、城北
中距離ブロック長  大石裕介  経3、駒場
長距離ブロック長  東叶夢   環3、出水中央
跳躍ブロック長   辻湧作   環3、駒場
投擲ブロック長   山田直弥  商3、清水南
サポートブロック長 松尾直樹  文3、八王子東
主務補佐      飴野湊大  理2、湘南藤沢
主務補佐      猪爪雄一朗 理2、湘南学園
以上、15名。

こうして見ると改めて競走部は全国の高校から入部して参ります。今年のAO入試では全国から6名の有望な高校生が合格しました。これも歴史ある塾競走部だからであり、勧誘活動をお手伝い頂きましたOBOGの皆様と現役部員との協業の結果かと思いますので、引き続き宜しくお願いします。

108代は107代とは異なる雰囲気を持ち、独自の色を存分に輝かせ、来季の活躍に期待したいと思いますので、引き続きご指導、ご声援の程、宜しくお願い申し上げます。

競走部監督
鹿又 理

監督便り Vol.24 2024 August

酷暑の夏が続いておりますが、如何お過ごしでしょうか。
現役部員は夫々ブロック毎に合宿地に向かい、秋のシーズンに結果を出す事に集中しております。
長距離ブロックは蔵王合宿を8月中旬に終え下旬から北海道紋別に、跳躍ブロックは8月下旬に北海道北斗へ、中距離ブロックは8月下旬に蔵王へと夫々練習に励み、成長してくれる事を期待しております。OBOGの皆様にはクラウドファンディングに続き各ブロックへの合宿欲しい物リストのご依頼と、お願いばかりで大変恐縮ですが、現役部員に出来る限り良い環境で練習に励んで貰う様、ご協力の程、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

現役の活躍は、先のパリオリンピックに現役学生としては2012年のロンドン五輪男子100m代表の山縣亮太さん(2015卒、セイコー)以来となりますが、男子400mHに主将の豊田兼(環4、桐朋)が出場致しました。フランス現地入りしてから再受傷した怪我の影響で結果は皆様のご存じの通りでした。私もCergyというパリ郊外の合宿地に参りましたが、豊田と高野コーチ、そして大江トレーナーが連携し必死にリハビリを行い何とかスタートラインに立つべく準備している姿は、五輪代表に選出される事、そして五輪本番にしっかり走る事の難しさを改めて教えて貰いました。この経験を糧に今後に期待したいと思います。
■短距離選手団
■高野コーチと豊田選手1
■高野コーチと豊田選手2

又、OGとしては競走部初の五輪出場となりました、女子5000mに出場した樺沢和佳奈さん(2021卒、三井住友海上)も健闘致しました。今季好調だったので、五輪の経験を経てこの冬に更に好結果が出る事を期待したい処です。
8月28日からはパリパラリンピックが開催され、4大会連続出場の高桑早生さん(2015卒、NTT東日本)が女子走幅跳(T64)と女子100m(T64)に出場致します。
https://www.parasapo.tokyo/featured-athletes/takakuwa-saki
4大会連続出場の偉業を達成し、その経験から当日どう活躍してくれるか楽しみです。

海外遠征ではU20世界選手権が8月27日から8月31日にリマ(ペルー)で開催され、髙橋諒(商1、桐朋)が出場致します。
https://www.jaaf.or.jp/news/article/20582/?category=2
高橋は八種競技の日本高校記録保持者ですが、2種目増えた十種競技でも記録を伸ばしており、資格記録では今回16位(7445点)ですが、6位迄の差が150点と混戦の中、世界の舞台でどこまで通用するか非常に楽しみです。

上記の通り世界大会にOBOG、現役が出場する機会が増えておりますが、その陰に地道に進めている勧誘の成果とも言えます。
今年も6月に開催された東北、関東、東海、近畿、九州の地区大会と8月の福岡インターハイに勧誘に行きました。
そこには現役部員が文武両道の進学校を探し、勧誘に赴き、地方の競走部OBOGと連携し、高校生だけでなく顧問の先生方、親御さんにも丁寧に挨拶、説明をした結果が出てきていると思われます。昨今は地方在住のOBOGの皆様のご協力を得ている事で、地元の先生方や親御さんの信用も厚くなっていると感じます。その結果、本年9月上旬にAO受験が締め切られますが、短距離、中距離、長距離、跳躍の男女およそ20名の高校生が受験する予定です。このAO受験においても現役学生が主体となり、OBOGがサポートしながらAO受験対策を進めた結果となります。引き続きより多くの魅力的な高校生が競走部に入部したいと思う環境作りに勤しんで参ります。

9月には19日〜22日に等々力にて日本インカレが、29日には日吉にて同志社戦が開催されます。公式戦二試合に向け、現役部員は最後の追い込みを夏合宿を通じて行っております。引き続き皆様のご声援、ご支援をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

競走部監督
鹿又 理

監督便り Vol.23 2024 July

今年も暑い夏となりそうですが、競走部にとっても熱い夏になりそうです。

6月の日本学生個人選手権では、走高跳で須崎遥也(商2、丸亀)が2m16cmの塾新記録で第4位、男子200mで林明良(法2、攻玉社)が準決勝で20”88の塾歴代4位の好記録を出し、9月の日本インカレでの活躍が楽しみになって参りました。
6月の混成の日本選手権でU20の十種競技に出場した高橋諒(商1、桐朋)が関東インカレ初出場初優勝の勢いのまま、PB5種目(含 U20規格)を更新し、7445点のU20日本歴代2位の好記録で優勝、8月のU20世界選手権(ペルー)代表の可能性が高まって参りました。近々代表発表の予定です。

6月末の日本選手権で主将の豊田兼(環4、桐朋)が、400mHを大会新で初優勝しパリオリンピックの日本代表となりました。現役学生での出場は2012年ロンドンオリンピック代表の山縣亮太(2015卒)以来となります。
又、樺沢和佳奈(2021卒)が女子5000mで初のオリンピック代表切符を滑り込みで獲得しました。女子選手のオリンピック出場は競走部初の快挙となります。
日本選手権には他に男子100m 三輪颯太(環4、西武文理)、小池祐貴(2018卒)、永田駿斗(2019卒)、女子100m 竹内爽香(2018卒)、女子槍投げ 倉田紗優加(総2、伊那北)ら、競走部の現役、OBOGが数多く出場しました。

オリンピック代表最終選考会である今年はレベルも高く、ALL慶應としても結果を出す事の厳しさを各人が味わった大会でした。男子100mでは東京五輪から連続出場者はおらず、今回は残念ながら欠場した山縣亮太の100m五輪3大会連続出場が如何に偉業であったかを改めて感じました。

そんな中、パリパラリンピックに高桑早生(2015卒)が女子走幅跳(T64)代表に決まり、パラリンピック4大会出場の偉業を成し遂げました。彼女の応援で5月に神戸で開催された世界パラを観戦しましたが、観客だけでなく選手もお互いを応援する姿を観て、改めてスポーツの在り方を考えさせられた試合でした。是非、パラリンピックもご注目下さい。

7月6日(土)の第100回早慶戦が日吉で開催され、結果は男子は21対36、女子は10対28と100回記念大会を勝利で飾る事は出来ませんでした。然し乍、希望の光も出てきており、男子400mに出場し47“48で2位の横井建道(法3、城北)、47”92で4位の久保亮太(法2、志木)は、共に入学時は50秒台の選手であり、昨冬のマイルプロジェクトでしっかりと練習を積んだ結果が出て参りました。又、女子800で圧勝した仲子綾乃(環4、浜松西)は、日本インカレでの活躍を期待したいと思います。
早慶戦後の懇親会は日吉の学生食堂で開催され、現役学生約300名(慶應150名、早稲田150名)、OBOG約200名(慶應100名、早稲田100名)と大規模な懇親会となりました。
競走部創部100周年記念でOBOGにご出席頂いた会とは趣も異なるものでしたが、早慶OBOGであって良かったと思える会であり、沢山の懐かしい方にもお会いする事が出来、良い懇親会となりました。

学生達はこれから鍛錬期に入り、夏合宿等の厳しい練習に入ります。ここでしっかりと練習を詰めた者だけが9月の日本インカレ(9月19−22日@等々力)、10月19日の箱根駅伝予選会を笑顔で終われます。その満面の笑みの為に、これからの2ヶ月をチーム全員で乗り越えて参ります。
長距離のクラウドファンディングや各ブロックの夏合宿の欲しい物リスト等、お願いばかりで大変申し訳御座いませんが、上記の通り多くの選手が活躍出来る環境作りの為、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

【長距離クラウドファンディング 第3章 みなさまと、ともに箱根へ|慶應箱根駅伝プロジェクト

競走部監督
鹿又 理

監督便り Vol.22 2024 May

学生は春のシーズン真っ盛りですが、OBOGの皆様は如何お過ごしでしょうか。現役の活躍のニュースもあり日吉や国立に足を運ばれた先輩方も多いかと思います。

5月最初の朗報は、バハマで開催されました世界リレーの4x100mRに出場した三輪颯太(環4、西武文理)が予選、決勝とアンカーを好走、パリ五輪4x100mRの日本の出場権獲得に貢献しました。本人としては初の日本代表に選出され、サニブラウン選手らと一緒にリレーを組めた事は今後の競技人生に大きな影響を与えてくれる経験となりました。

5月はチームとして春の一番大事な試合、関東インカレの月です。
試合前の戦力分析では男子16点-13位と女子16点-13位と昨年から目標に掲げた男子40点、女子20点には遠く及ばず、他大学との差は明治13位-16点、大東文化15位-13点、流通経済16位-12点と下3校とは数点差と予断を許さない気持ちで臨みました。
初日の400m、110mH、十種競技の活躍でチームの雰囲気も良くなり、2日目で400mで豊田兼(環4、桐朋)、十種競技で髙橋諒(商1、桐朋)が優勝、110mHで岩井章太郎(環4、同志社)が5位と2日目終了時に20点を獲得。400mは準決勝で45“57と今季日本最高、廣瀬英行さんの塾記録を更新しこの種目13年振りに優勝。十種競技では今田忍さん以来、58年振りに塾新で優勝。岩井は去年の4月に骨折してから1年間殆ど走れず苦しい時を過ごしましたが、春先からPBを更新しランキング10位であり乍、結果として4年生で初めて決勝進出、5位入賞を果たしました。
3日目の走幅跳は4年間期待されながらも、結果が出ず苦しんだイベルブランドン(総4、洛南)が4年生で初めての決勝進出、10位以下のランキングにも関わらず5位入賞と奮闘しました。
4日目のハーフマラソンはOBOGや父兄の方々のご協力で慶應義塾の幟を持った応援が朝から始まり、2004年の亀田健一さん以来20年振りに田島公太郎(環4、九州学院)が8位入賞しました。
女子部員でこの冬一番厳しく練習をしてきた副将の仲子綾乃(総4、浜松西)が最後の年に去年の4位から一つ順位を上げ、銅メダルを獲得。女子槍投げは春先に利き腕の薬指を骨折した倉田紗優加(環2、伊那北)が怪我明け初戦の第一投で自身の塾記録を更新し57m27で2位以下に1m85の差を付けこの種目慶應としての関東インカレ初優勝を飾りました。
200mでは前述の三輪颯太がバハマ帰りの疲れもあり乍ら、最後の関東インカレに出場、5位入賞、そして初出場の林明良(法2、攻玉社)が予選からPBを更新し先輩の三輪を後半捉え4位入賞しました。200mの複数入賞は1966年の長谷川一三さん(2位)、岡松武司さん(4位)以来、58年振りとなり大いに盛り上がりました。

結果的に優勝3種目で、男子34点-12位、女子14点-15位という結果でした。
監督としてこの4日間で感じたのは金メダルを獲得した3名は勿論のこと、4年生の活躍が目立った大会でした。過去は点数を獲得する選手が少なく、4年生の限られた選手に頼ることになり、その選手一人の肩に重圧が掛かり怪我を誘発し思い通りの結果が出ない事が多かったように思います。然し乍、ここ数年を見ると1人の選手に頼ることなく4年生が引っ張り自分の仕事をしっかりする姿勢が練習にも見受けられます。1人が1種目で獲れる点数は8点が上限であり、それだけでは昨今1部残留は出来ません。それを各人が理解し自分も点数を獲るが、お前も頼むぞと言った姿勢が窺えます。引き続き「強くて良いチーム」を目指す上で欠かせない、自分の出来る範囲は最大化するものの、出来ない範囲は仲間を信用し任せるという姿勢が今後更に浸透していくであろうと思える関東インカレでした。

然し乍ら、4日間戦った後の全体集合では豊田主将、吉川昂希主務(総4、湘南学園)からは目標であった男子40点、女子20点に届かなかった事が第一声に出るなど、現状に満足する事なく、上を目指す姿は頼もしく思いました。107代の気持ちの強さ、そして108代へ託す想いを感じた集合後の挨拶を聞き、107代の残り半年の活躍が更に楽しみになりました。

今回の関東インカレの活躍で特筆する選手は多くありましたが、今後の期待としてOBOGの皆さんが感じられるのは、1年生乍、十種競技で優勝した髙橋諒では無いでしょうか。八種競技の高校記録保持者として競走部に入部、新たに棒高跳、円盤投の二種目を加え、関東インカレでは砲丸投、走高跳、円盤投、棒高跳、槍投げの5種目でPBを更新し、7235点とU20日本最高記録、U20世界選手権標準突破、今夏ペルー(リマ)で開催されるU20世界選手権出場を目指し日々練習に励んでおります。髙橋効果からか、新一年生に八種競技をしていた者が髙橋入れて4名入部し、先輩の山田直弥(商3、清水南)、鎌形圭佑(経3、慶應)と合わせて6名の混成ブロックが誕生する勢いです。ここで問題なのが、練習器具の不足となります。特に棒高跳のポールと槍投げの槍が不足しており、OBOGの皆さんのご協力をお願いしたいと思います。2年前に一人のOBのご寄付により当時主将の伊藤達也(帝京大学、2024卒)に槍を購入した際、後日、事前に知っていれば投擲の先輩として寄付したかった等のお叱りのコメントを頂きました。今回はそうしたお話しを受けこのような形で事前にご連絡させて頂いております。混成の髙橋諒とそのブロックを中心とした跳躍、投擲選手の活躍の為、ポールと槍のご寄付をOBOGの皆さまにお願い出来ればと思いますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。詳細は追ってご連絡申し上げます。

19日にはセイコーゴールデングランプリの400mHに出場した豊田兼が自身の持つ塾記録を0.11更新し、今季日本最高、日本歴代5位の48”36で優勝しました。既にパリオリンピックの標準記録を突破しており、6月末の日本選手権で優勝すれば自動的にオリンピック出場が確定する為、大いに期待したいところです。

シーズンは始まったばかりですが、多くの種目で好結果も出始めました。怪我や不調で記録が出なかった者がいるのも事実です。「強くて良いチーム」を目指し、部員全員が好記録を出せる環境を現役のサポートスタッフやOBOGの皆様と一緒に整えて参りますので、107代のシーズンを見守って頂ければ幸甚です。
どうぞご期待下さい。

競走部監督
鹿又 理

ご寄付の振込先については、こちらをご覧ください。