今年も残すところ約一週間となりましたが、皆様如何お過ごしでしょうか。
学生たちは日吉グランドの改修工事によってグランドが使えない事から、東大駒場グランドや大和の陸上競技場等で練習に励んでおります。
12月7日の塾長招待会に日本選手権リレーの4x100mR優勝メンバーの豊田兼(環3、桐朋)、三輪颯太(環3、西部文理)、篠宮健吾(政3、慶應)と学生個人選手権3位の仲子綾乃(総3、浜松西)がご招待頂きました。昨年は5年振り早慶戦勝利によって大人数で出席したものの今回は少人数となりましたが、この栄誉ある塾長招待会に来年は男女早慶戦勝利は当然として、複数種目で好成績を残し出席したいと思います。
12月19日には競走部1917マガジンという学生発信の競走部の現状をお伝えするものを刊行致しました。OBOGの皆様には昔の「現役便り」を彷彿させるものと思います。監督便りと1917マガジンと夫々違う視点から競走部の「現役の今」を皆様にお伝えし、皆様のお気持ちが一歩、日吉グランドを向いて頂ければと思います。監督便りも同様に、助監督からの便りも来年は組み入れる予定で、多くの視点での「現役の今」をお伝えしたいと思います。
長距離ブロックのシーズンは続いており来年の箱根予選会の実力を図る上で重要な試合と位置付ける、全日本大学駅伝関東選考会出場に向け年末まで各競技会に出場しております。
この全日本大学駅伝関東選考会には上位20校が出場し、競走部は21年振りに出場した2021年以来の出場を目指します。来年6月迄に上位8名の1万mの平均タイムを20位以内にする事が条件となる中、我々は現在21位で記録は29分26秒2。競合相手として、18位 流通経済大学(29分21秒1)、19位 専修大学(29分21秒7)、20位 神奈川大学(29分22秒2)、22位 拓殖大学(29分29秒0)と約8秒の間に4校が犇めき、長距離ブロックの活躍にご期待下さい。
そんな中、12月2日の日体大記録会で、東叶夢(環2、出水中央)が1万mで29’34”65のPB(関東インカレB標準)で部内五番目となり平均を上げて来ました。
年末には箱根駅伝プロジェクトを発足時から常に支えて頂いております慶應義塾大学名誉教授の村井純先生と、慶應義塾大学教授でSFC ランニングデザインラボの蟹江憲史君(競走部OB、1994卒)、中澤仁 競走部部長、保科コーチ、細萱助監督と過去7年を振り返ると共に次の5年をどう捉え確実に箱根駅伝出場が出来る体制作りの作戦会議をして参ります。
来年の1月の箱根駅伝は学連選抜もなく競走部としては寂しい正月となりますが、何としも「来年こそは」は今年が最後になるように、チームが一丸となり精進して参りますので、引き続きご声援の程、宜しくお願いします。
この一年を振り返りますと沢山の事がありましたが、月毎に簡単に纏めてみました。
1月 箱根駅伝に貝川裕亮(環4、美濃加茂)が学連選抜で10区に出走。
2月 投擲ブロック早慶合同練習開始。
3月 105代目(藤木主将、田村主務)納会。
4月 六大学対校戦が10年振りに国立競技場で開催、男女共3位。
5月 関東インカレ男子12位、女子14位。(男女計6個のメダル獲得)
6月 地区大会でOBOGと連携し高校生の勧誘活動を実施。
7月 クラウドファンディングにて1001万円ものご寄付を頂く。
8月 ユニバーシティゲームスで豊田兼が110mH優勝。早慶戦は男女共敗戦。
9月 日本インカレ男子総合14位。女子無得点。
10月 日本選手権リレー4x100mR優勝。同志社戦男女共勝利。箱根駅伝予選会22位。
11月 107代目(豊田主将、吉川主務)本格的にスタート。
12月 全日本大学駅伝予選会21位。(現時点)
競技成績は各ブロックで多くの自己記録が出た一年でしたが、来年は更に好結果が大事な試合で出せる様、チーム一丸となって参ります。
この一年クラウドファディングのご寄付の他にもOBOGの皆さまや、競走部内外の方々の多くの御援助を頂く事で結果を積み上げる事が出来ました。改めて御礼申し上げます。
有難う御座いました。
コーチ、トレーナーが充実してきたことにより、効率的な練習が出来るのと同時に、怪我人を減らせた事が結果に結び付きつつあります。又、全国に勧誘に行く事で有望な高校生が入学してきております。部員だけでなくスタッフや関係者一同が、多くのサポートの上に成り立っている事を決して忘れず、「強くて良いチーム」を目指し日々精進して参りますので、来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
Merry Christmas and Happy New Year.
競走部監督
鹿又 理
一気に寒さが増して参りました。学生たちはトラックシーズンを早々に終わらせ冬季練習に向け準備を始めました。
10月末のALL慶應より世代交代を行い、豊田兼(環3、桐朋)主将率いる 107代目の新チームがスタートしました。チームのスローガンは「すゝめ -We Over Me-」。
彼ららしい想いの詰まったスローガンとなりました。これは「学問のすゝめ」から引用し、競走部や競技人生において自らの駒を泥臭く前に進めて行くという思いを込めています。加えてサブスローガンの 「We Over Me」は、チームは個人に勝るという思想の下、競走部が大事にする対校戦は個人競技の陸上がチームスポーツになる瞬間であり、この想いを持って日々練習に励み試合に臨んで参ります。
日吉グランドは先月10月中旬から来年3月下旬迄、15年振りに改修工事を行います。その間、学生達は練習場所を探し他大学や公共グランドでブロック集合となります。チームを熟成させる大事な冬季練習の間、全体集合が出来ない不自由さを、他大学への出稽古の良い機会と前向きに捉えられるかどうかに掛かっております。
冬季を3年生以下の新チームが切磋琢磨した後、これを更に活性させるのが、来年4月に入学する新一年生です。11月は指定校推薦、AO受験の合否も発表され、残念な結果もあったものの、将来有望な高校生の合格の吉報も御座いました。これは全国に在住の諸先輩方のサポートと現役学生の連携により、多くの有望な高校生が慶應義塾を目指した結果です。競走部の強化に勧誘が重要なのは御既承の通りです。皆さまの後輩や地元の進学校から一人でも多くの有望な高校生が入学出来る様、現役、OBOGが一体となる共同体制を充実させて参りますので、ご自分の母校、ご出身の都道府県と少しでもご協力頂ける様、宜しくお願い申し上げます。
監督、助監督も日本全国の高校、試合に参ります。そこで皆さまにお目に掛かり現役の現状をお話しする機会も持てればと思いますので、その節はどうぞ宜しくお願いします。
107代目は個々が強い代と言われてきました。然し乍、この冬季の出稽古の間、個々が刺激し合いチームとして強くなる為に成長して参ります。OBOG、関係者の皆さんには1年間の彼らの成長を見守って頂き、ご支援ご声援の程、宜しくお願いします。
この新チームがどう活躍していくか今から楽しみです。引き続き宜しくお願いします。
競走部監督
鹿又 理
秋も深まって参りました。秋のシーズン真っ盛りの10月は多くの試合が御座いましたが、悲喜交々を感じた月でした。
先ずは10月1日の男子第72回・女子第14回、同志社戦。戦前予想は男子13点差、女子も僅差と敗戦ムードでアウェーの京都に参りました。
男子対校戦は最初のレースである5000mを1年生の成沢翔英(環1、山梨学院)が優勝し波に乗りましたが、人数の少ない投擲と跳躍で苦戦し、戦前予想は0−6の1500mがリレーの前の最終種目、しかも4−2以上で勝ち越さなければリレーの前に同志社勝利が確定する中、吉田航太郎(経1、慶應志木)と井上丈瑠(経2、長岡)が下馬評を覆し1位、2位の5−1で勝ち越し、最終種目のリレーで引離し、34−29で勝利致しました。
女子対校戦は副将の岩屋佑未奈(経4、慶應女子)が、怪我をおして出場し、100m、100mH、4x100mRの三冠で大会MVPの大活躍に加え、他種目でも同志社を圧倒、25−14で勝利し2年連続で男女共に勝利致しました。常に高い目標を掲げてきた4年生としては最後の対校戦で勝利を飾る事が出来ました。
同日、400mHの記録を狙う為、同志社戦を欠場し新潟で行われたグランプリに出場した豊田兼(環3、桐朋)が日本歴代6位の48“47の今季日本最高記録をマークし来年のパリ五輪の標準記録を突破しました。来年、現役で五輪に出場すれば2012年ロンドン五輪の山縣亮太(2015卒、修道)以来となり、大いに期待が掛かるところです。
10月8日には日本選手権リレーの男子4x100mRで83年振りの日本一に返り咲きました。廣木亮太(理4、浦和)-三輪颯太(環3、西部文理)-篠宮健吾(政3、慶應義塾)-豊田兼と繋ぎ、38“96の塾新で優勝、日本インカレの雪辱を果たしました。部員達が先輩方の築かれた歴史を感じ乍、これからも一つづつ塗り替えていければと思います。
10月14日は第100回箱根駅伝の予選会が立川昭和記念公園で開催され、我がチームは22位という結果に終わりました。監督となり1年強、箱根を意識して臨んだ予選会でしたが、正直「箱根は手強い」と感じた試合でした。過去3年間の順位は19位→26位→22位と振るわないと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、木村有希(総3、葵)は24位、田島公太郎長距離ブロック長(環3、九州学院)は45位、出走12名の内11名がPBと本番での結果も出せて参りました。やっと他大学と勝負が出来る状態になりましたが、今回は我々以上に他大学も実力を上げたというのが現状です。
予選会通過校は上から、大東、明治、帝京、日体、日大、立教、神奈川、国士舘、中央学院、東海、東農、駿河台、山梨学院。箱根に力を入れている大学であるのは当然で、留学生を起用する大学は17校、推薦入学も資金も無いのは事実でありますが、それは皆様が知っている事であり、それを乗り越えるから意味がある。慶應義塾が学生スポーツの最後の砦としての想いを持って続けて参りたいと思います。
10月21、22日はAll Keio Track&Field Festival が日吉の全面改修工事の都合で等々力競技場で開催されます。「強者であれ」を常に部員に示してきた伊藤達也主将(商3、帝京大学)ら106代目最後の試合であり、是非、皆様にグランドにお越し頂き、最後の勇姿に声援を頂ければと思います。
競走部監督
鹿又 理
残暑厳しい日が続きますが、皆様如何お過ごしでしょうか。
学生達は秋のシーズンに向け、夏合宿を過ごし大事な試合に準備しております。
私も昨年同様、長距離の菅平合宿に応援に行きました。9月の菅平はラグビーでなく陸上長距離のメッカであり多くの学生が10月14日の箱根駅伝予選会、並びに1月2日の本戦に向け練習を積んでおりました。OBOGの皆様とクラウドファンディングのお陰で3回の合宿を迎え、我が競走部も昨年より怪我人も少なく良い状態で練習に臨んでおりました。実際にポイント練習を見ましたが、随分と迫力が出てきたというのが印象的でした。昨年よりも良い結果が出る事を信じ、当日を迎えたいと思います。
ロードだけでなく、Track & Fieldも負けておりません。9月14日より熊谷にて第92回日本インカレが開催されました。今回は男子30点、女子15点を目標に熊谷に臨みました。結果的に男子14位、17.5点、女子0点という結果であり、昨年の男子13点、女子6点に比べ、数字上はそこまで上がらず、女子は無得点でした。然し乍、数字以上に去年より遥に将来を感じさせる結果でした。これは「強者であれ」をスローガンに抱えた伊藤達也(商4、帝京大学)主将ら4年生のチーム作りの結果です。高い目標を置きそれに向かいチームを鼓舞した結果と言えます。
本インカレでは男子100mで三輪颯太(環3、西武文理)が10“37で4位、400mRで5位、200mも準決勝まで進出しました。昨年は100mと400mRに出場し、怪我で最後まで走れませんでしたが、今年は100m、400mRと大車輪の活躍でした。200m準決勝は7本目のレースでしたが、8本目まで走り切るのは今年の冬の課題となります。
400mRは新メンバーの中島叶雅(商1、慶應)ー三輪颯太ー廣木亮太(理4、浦和)ー豊田兼(環3、桐朋)と繋ぎ、39“00と塾新の全体2位で予選を通過し、決勝での活躍を大いに期待させました。決勝は39“13で5位に終わり、バトンの精度を上げたチームが優勝するのを再認識させられたレースでした。10月の日本選手権リレーでの活躍をご期待下さい。
伊藤達也主将は80m越えの関東インカレ優勝者も予選落ちする混戦模様の中、去年の予選落ちの無念を晴らすべく決勝に進出、68m40で8位入賞となりました。記録も大事ですが、インカレや対校戦は順位に拘らねばならず主将としての大役を果たしました。
豊田兼は昨年400m、400mHと3位、2位でしたが、今年は400mHで予選(49”51)、準決勝(49“09)、決勝(48“91)と3回連続自身の持つ塾新を更新し優勝を飾りました。記録と勝負と夫々大きく成長しましたが、更に上を目指せる可能性を感じたレースでした。
男子に比べ女子は厳しい結果でしたが、1年間怪我に泣き、多くの4年生が活躍した関東インカレでも苦しんだ、副将の岩屋佑未奈(経4、慶應女子)が女子100mで準決勝に進出した事は特筆すべき内容でした。
勿論、男女共に満足出来るものではなく、特に400mRを除くリレー種目に出場出来なかった事は今後の課題であり、部員全員が男女両リレーに出場し活躍するKマークが観たいと感じた事であり、チームの底上げの必要性を感じました。春の関東インカレで大活躍した4年生は特に悔しい思いをしましたが、この悔しさを伝える事で、男子30点、女子15点の目標を来年は達成してくれる事と期待しています。これは残り僅かな4年生の仕事です。
来月10月は1日に同志社戦(京都府 城山)、14日に箱根駅伝予選会(陸上自衛隊立川駐屯地)、21、22日にALL慶應(川崎市 等々力)とOBOGの皆様にもお越し頂き現役に声援を送って頂ける試合とイベントが御座います。4年生は引退となるALL慶應ですが、一年間結果を出しつつ牽引してきた面々をどうぞ声援と拍手で送り出して頂ければと思います。
秋のシーズン、OBOGの皆様のご声援を頂き乍、選手達が活躍する姿を是非、現地でご観戦下さい。
競走部監督
鹿又 理
残暑お見舞い申し上げます。
22年卒OBの杉浦です。
先日はクラウドファンディングにて、たくさんのご協力を賜わり、誠にありがとうございました。
この度、長距離の1次夏合宿が6日から17日まで蔵王坊平にて実施され、若手のOB数名と共に3泊4日で合宿に参加してきました。
鹿又監督、保科ヘッドコーチからは以下お言葉をいただき、OBOGの皆様にも合宿と選手の状況についてお伝えすることとなりました。合宿概要については同じく合宿を訪問されていた朽津さん、小川さん(97年卒)の報告書をご確認下さい。
長距離合宿開始に際し、マネージャーから差し入れの要望メールが配信されていましたが、要望されているアイテムが練習、疲労回復、脱水予防のために有効に活用されていることを確認しました。
23日からは紋別にて2次合宿も始まる予定です。引き続き募集中のアイテムにつきましては、ご支援いただけますと幸甚に存じます。引き続き宜しくお願い致します。
慶應陸上競技倶楽部
長距離支援部会
杉浦 慧
今年の夏も猛暑が続いておりますが、如何お過ごしでしょうか。
箱根駅伝プロジェクトの第二回クラウドファンディングが7月末に
クラウドファンディングを依頼し進める事、
学生たちは真夏の練習と試合で鍛え上げ、9月14日からの熊谷で
早慶戦、日本インカレの前哨戦として海外遠征に出場した、
豊田兼(環3、桐朋)がユニバーシティゲームス(7月28日〜、
国内の各試合でも廣木亮太副将(理4、浦和)が7月のトワイライ
個々の実力がついてくる中、臨んだ男子第99回、女子第2回の早
入賞には届きませんでしたが男子400mの横井健道(法2、
4x200mRは廣木ー三輪ー篠宮ー岡村で臨み、2015年の小
早慶戦を振り返り、選手層の薄さを改めて痛感致しました。
8月3日から北海道インターハイに勧誘に参りましたが、
早慶戦の雪辱を晴らすべく、9月のインカレに向け日々練習を積ん
競走部監督
鹿又 理
残暑お見舞い申し上げます。
8月13日(日)に日吉グラウンドで開催されました早慶対抗陸上
慶應25-32早稲田
慶應14-25早稲田
と男女とも敗戦の悔しい結果となりましたが、来年の100回大会
早慶戦後に日吉駅裏「遊ZENたつ吉」で懇親会を行い、台風接近
慶應陸上競技倶楽部
運営委員会
山本潤