監督便り Vol.8 2023 Feb

2023年2月16日

監督便り Vol.8 2023 Feb

例年に無く寒い冬となっておりますが、皆様如何お過ごしでしょうか。

冬の風物詩である箱根駅伝、アンカー10区を学連選抜で出場した貝川裕亮(4年、環境情報、美濃加茂)から競走部の一年は始まりました。来年の箱根駅伝は100回記念であり全国からの出場、出場校も増える予定で益々注目度は高まり、この本選出場に向けて、気持ちを一つに、一年間走ります。

現在、学生達は冬季試験も終了し、冬季練習の最後の追い込みをする厳しい2月を迎え、跳躍、短距離は沖縄、鹿児島で合宿を、中距離、長距離、投擲は日吉にて強化練習を続けております。OBOGの皆様には学生から合宿中で必要となる物のリストを選択して頂き、度々ご寄付をして頂き誠に有難う御座います。お陰様で跳躍、短距離夫々全て即日にご購入頂きました、諸先輩方の素早い対応に部員一同大変感謝しております。こうして物品のご寄付を頂くのは大変有り難く、引き続きどうぞお願いします。

学生達は冬季練習をより充実させる為、他大学との合同練習を自主的に行っております。伊藤達也主将(3年、商、帝京大学)は槍投げの合同練習を同志社、早稲田、立教と、中距離ブロック長の神田陽向(3年、理工、湘南藤沢)は、早稲田、立教の中距離ブロック男女を日吉に招き合同練習を行います。こうした自主的な合同練習をする事で、自分たちの気付かない点を探求しております。同じように、コーチ陣も工夫を凝らし、高野大樹 短距離コーチが跳躍ブロックを、佐藤隆史 跳躍コーチが短距離ブロックと中距離ブロックを指導する練習会を行いました。それぞれ走り方、腹圧の掛け方、ポイントの置き方等々をいつものコーチではない方から学び、求める動きは一緒でも言い方が異なる事で、逆に学生の気付きに繋がるという有益な練習会でした。これもコーチ間の連携と信頼の証しであり、選手、コーチの関係強化も進んでおります。

関係強化の観点では各校の監督、主務も連携を意識しております。今回、東京六大学の監督会議を開催し、もう一度、東京六大学の価値を見直し、東京六大学対校戦を新国立競技場で4月2日(日)に開催する事を決定致しました。

東京五輪後も、松本洋平衆議院議員(1996卒)ら競走部OBはじめ多くの陸上関係者の働きかけもあって新国立競技場にトラックを残す事になりましたが、陸上競技会が国立で開催される事は少なく、更に学生が国立競技場で競技する機会となると非常に限られます。費用の工面が一番の課題でしたが、川合伸太郎顧問(1969卒)はじめいろいろな方々にお力添えを頂いた結果、お蔭様で多くの協賛金が集まり(六大学の中でも慶應が大半の協賛金を獲得)、開催に漕ぎ着けることが出来ました。

実業団トップ選手のOpen競技とともに、地元の中高生が出場するOpen競技も新設し、将来の進学先として東京六大学を目指し、六大学のファンを作る事も視野に入れております。

学生も国立競技場で走る機会が生まれ、シーズン初戦に照準を合わせ練習に積んでおりますので、引き続きご声援の程、宜しくお願いします。

競走部監督
鹿又 理