監督便り Vol.11 2023 May

2023年5月24日

監督便り Vol.11 2023 May

伊藤達也主将(商4、帝京大学)率いる106代目の一番の目標である関東インカレが5月11日から4日間、相模原のギオンスタジアムで開催されました。雨も多い寒空の中、厳しいコンディションでしたが、入学以来一度も経験した事の無かった全体応援も復活し、大いに盛り上がった試合となりました。結果は目標としていた男女総合8位、男子50点、女子25点には届きませんでしたが、男子は12位、29点(200、400、槍投、走高跳、三段跳)、女子は14位、20点(800、棒高跳、槍投)と男女合わせて6個のメダル獲得と、昨今ではない数のメダルは評価に値すると思います。
内訳は男子12位、29点はトラック9位(13点)、フィールド7位(16点)。
女子14位、20点はトラック17位(5点)、フィールド8位(15点)となります。
男子総合の順位は7位国士館43点、8位日体大41.5点、9位法政38点、10位中央38点、11位山梨学院33点。
女子総合の順位は8位日女体29.5点、9位日大29点、10位駿河台29点、11位東女体28点、12位法政27点、13位国士館22点。

総合8位は叶わずとも部門別では8位以内となり、取り零し無く実力を発揮出来れば8位は可能性があったと思われます。
他校と比べると出場者の人数が少なく、来季以降の勧誘の必要性を痛感した次第です。
本年も監督、助監督、現役が一体となり各地区大会に参りますので、1人でも多くの有望選手の獲得及び、後輩の入学に向け、OBOGの皆様にもご協力頂ければ幸甚です。

今大会は、初日に主将の伊藤達也が槍投げで3位、副将の大久保綺更(環4、都立西)が女子棒高跳で3位、どちらも雨天で競技中断後に自己ベストを更新してのメダル獲得となりました。2日目は体調不良を推して出場した豊田兼(環3、桐朋)が400mで準優勝、3日目は、期待の大型新人、倉田紗優加(環1、伊那北)が女子槍投げで準優勝、最終日は三輪颯太(環3、西部文理)が200mで3位、武田翔太(法4、慶應)が走高跳で3位と合計6個のメダルを獲得致しました。
このように毎日、複数種目でメダルを獲得した事は雨で寒くなったスタンドで応援した学生を鼓舞したに違いありません。
メダル獲得者の陰には、4月の学生個人で3位の仲子綾乃(総3、浜松西)は女子800mで4位、大型新人の須崎遥也(商1、丸亀)は走高跳で6位、浦津ななの(環3年、中京大中京)は女子棒高跳で去年に続き7位、昨年3位の三浦和真(理工4、都小山台)が三段跳で8位と、決勝の舞台であと一歩上に届かなかった事。
男子400mRは昨年の日本インカレ9位の悔しさを忘れず決勝に進出しましたが、経験不足が露呈しオーバーゾーンで失格。副将の廣木亮太(理4、浦和)は100m準決勝で10”37と好記録でしたが9位だった事。
田島公太郎(環境3、九州学院)、安田陸人(商2、開成)、岩井章太郎(環2、同志社)らが今季は好調にも関わらず、怪我で欠場だった事。
上記の通り、今大会で活躍した選手の陰で、本戦で戦う事の難しさ、スタートラインに立つ事の難しさを各人が痛感し、今後の試合に活かされるとご期待下さい。

今回の関東インカレを通じ感じたのは、1部残留という言葉は彼らには必要なく、次のステージを見据えた、即ちチームとして男女総合8位入賞を目指す事で、選手の意識も変化し、特に4年生が実力通りの働きをしたという点です。例年4年生が1部残留という亡霊に苦しむ事が多く怪我で実力を発揮出来ない事が多かったですが、今年は選手の目線が上がり、2部を意識する事なく、存分に実力を発揮した事が例年にないメダル数に繋がった事と思います。

我々が目指す「強くて良いチーム」は、徐々に出来上がっております。選手を送り出すサポートから応援まで連日、雨や寒さの中で大声援を送り選手を鼓舞する姿はチームの一体感を感じさせるものでした。
目標であった関東インカレは終了致しましたが、全部員が次の目標である早慶戦、日本インカレ、同志社戦、箱根駅伝予選会に向け、もう一度精進して参りますので、引き続きご声援の程、宜しくお願い申し上げます。
又、インカレに合わせて金一封を頂いたS62卒の皆様、現役の齊藤凛太郎君のお父様、そして悪天候にも関わらず連日応援にお越し頂いた皆様に改めて御礼申し上げます。

監督
鹿又 理