2023年8月19日
監督便り Vol.14 2023 August
今年の夏も猛暑が続いておりますが、如何お過ごしでしょうか。
箱根駅伝プロジェクトの第二回クラウドファンディングが7月末に終了し、競走部内外の509名の多くの方々から1,001,300円ものご寄付を頂き、誠に有難う御座いました。この頂いたご寄付は夏合宿費用等に大事に使わせて頂きます。今回のクラウドファンディングは学生が必要と感じ、学生が中心となり企画立案して始めました。この結果、昨年より多くの方々からより多くのご寄付を頂く事が出来ました。
クラウドファンディングを依頼し進める事、そして結果を出す事で、今やらなければならない事を知ったと思います。それはクラウドファンディングの第二目標を達成する事ではなく、予選会を突破する事です。厳しい夏合宿を経て、10月14日の昭和記念公園の箱根駅伝予選会に臨みます。
学生たちは真夏の練習と試合で鍛え上げ、9月14日からの熊谷での日本インカレに向け準備しております。夏合宿での学生への差し入れもAmazon経由で頂き、学生達も大変助かっており感謝しております。改めて御礼申し上げます。
早慶戦、日本インカレの前哨戦として海外遠征に出場した、倉田紗優加(環1、伊那北)がU20フランス選手権(7月14日〜、パリ)の女子槍投げに出場、Open種目乍、50m57cmで初の海外試合で優勝しました。慣れない海外で調子が悪くても50m越えの実力が付いて参りました。倉田はトワイライト・ゲームス、実業団学生対抗でも優勝し、今季は関東インカレの準優勝と日本選手権7位以外は対学生では負け無しの勝負強さを誇っております。
豊田兼(環3、桐朋)がユニバーシティゲームス(7月28日〜、中国、成都)の男子110mHに出場、初の海外試合で優勝しました。予選で13“29の日本歴代6位、来年の五輪標準迄、あと0.02に迫り、日本代表として活躍する日が近づいて参りました。
国内の各試合でも廣木亮太副将(理4、浦和)が7月のトワイライト・ゲームスで男子100mにて10“33のPB(塾歴代6位)、篠宮健吾(政3、慶應)が8月のSANOスプリントで10“41のPB(塾歴代7位)と実力を上げて来ており、10秒31(塾歴代3位)のPBを持つ三輪颯太(環3、西武文理)と例年にないメンバーで日本インカレの個人での決勝、及び4×100mRで昨年の9位だった雪辱を晴らします。
個々の実力がついてくる中、臨んだ男子第99回、女子第2回の早慶戦は日吉に早稲田を迎え、男子は二連覇、女子は初優勝を目指しましたが、残念乍、男子は25対32、女子は14−25と男女共に勝利とはなりませんでした。その中で、今後の期待という点で、男子100mで篠宮健吾と廣木亮太が2位、3位と優勝争いに絡み、女子800mでは仲子綾乃(環3、浜松西)が競り勝ち、意地を見せました。男子走高跳の須崎遥也(商1、丸亀)は大会記録の2m10cmを上回る2m15cmのPB迄上げ、失敗に終わりましたが果敢な挑戦でした。
入賞には届きませんでしたが男子400mの横井健道(法2、城北)と奥泰貴(商3、湘南藤沢)は夫々PBを大幅更新し、次のレベルに上がる兆しが見えて参りました。
4x200mRは廣木ー三輪ー篠宮ー岡村で臨み、2015年の小池ー永田ー和田ー山田の塾記録1‘23“31に迫る塾歴代2位の1’23”41と勝利こそ逃しましたが、9月の日本インカレの4x100mRに繋がる結果となりました。
早慶戦を振り返り、選手層の薄さを改めて痛感致しました。豊田兼ら主力が世界大会などの影響で出場出来ない際の次の選手が居ない事、男女共に出場枠迄、選手が居ない種目がある事、等々、来年の100回大会に向け選手の実力向上並びに、選手の補強の重要さを再認識しました。
8月3日から北海道インターハイに勧誘に参りましたが、全国の進学校も出場しておりました。改めて全国のOBOGの皆様にご協力頂き、母校の後輩や地元の高校生に声掛けし、慶應義塾を志望して頂ければと思いました。現在、東海地区、近畿地区は組織立って現役とOBOGで連携して勧誘活動を行なっております。然し乍、他の地区では一部のOBOGの方にお手伝いはして頂いておりますが、組織立っての行動は出来ておりません。OBOGの皆様に現役学生と連携して頂き、より多くの文武両道を目指す高校生に、慶應義塾を志望して貰う様、ご協力の程、宜しくお願いします。
早慶戦の雪辱を晴らすべく、9月のインカレに向け日々練習を積んでおりますので、引き続きご声援の程、宜しくお願い申し上げます。
競走部監督
鹿又 理