監督便り Vol.24 2024 August

2024年8月25日

監督便り Vol.24 2024 August

酷暑の夏が続いておりますが、如何お過ごしでしょうか。
現役部員は夫々ブロック毎に合宿地に向かい、秋のシーズンに結果を出す事に集中しております。
長距離ブロックは蔵王合宿を8月中旬に終え下旬から北海道紋別に、跳躍ブロックは8月下旬に北海道北斗へ、中距離ブロックは8月下旬に蔵王へと夫々練習に励み、成長してくれる事を期待しております。OBOGの皆様にはクラウドファンディングに続き各ブロックへの合宿欲しい物リストのご依頼と、お願いばかりで大変恐縮ですが、現役部員に出来る限り良い環境で練習に励んで貰う様、ご協力の程、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

現役の活躍は、先のパリオリンピックに現役学生としては2012年のロンドン五輪男子100m代表の山縣亮太さん(2015卒、セイコー)以来となりますが、男子400mHに主将の豊田兼(環4、桐朋)が出場致しました。フランス現地入りしてから再受傷した怪我の影響で結果は皆様のご存じの通りでした。私もCergyというパリ郊外の合宿地に参りましたが、豊田と高野コーチ、そして大江トレーナーが連携し必死にリハビリを行い何とかスタートラインに立つべく準備している姿は、五輪代表に選出される事、そして五輪本番にしっかり走る事の難しさを改めて教えて貰いました。この経験を糧に今後に期待したいと思います。
■短距離選手団
■高野コーチと豊田選手1
■高野コーチと豊田選手2

又、OGとしては競走部初の五輪出場となりました、女子5000mに出場した樺沢和佳奈さん(2021卒、三井住友海上)も健闘致しました。今季好調だったので、五輪の経験を経てこの冬に更に好結果が出る事を期待したい処です。
8月28日からはパリパラリンピックが開催され、4大会連続出場の高桑早生さん(2015卒、NTT東日本)が女子走幅跳(T64)と女子100m(T64)に出場致します。
https://www.parasapo.tokyo/featured-athletes/takakuwa-saki
4大会連続出場の偉業を達成し、その経験から当日どう活躍してくれるか楽しみです。

海外遠征ではU20世界選手権が8月27日から8月31日にリマ(ペルー)で開催され、髙橋諒(商1、桐朋)が出場致します。
https://www.jaaf.or.jp/news/article/20582/?category=2
高橋は八種競技の日本高校記録保持者ですが、2種目増えた十種競技でも記録を伸ばしており、資格記録では今回16位(7445点)ですが、6位迄の差が150点と混戦の中、世界の舞台でどこまで通用するか非常に楽しみです。

上記の通り世界大会にOBOG、現役が出場する機会が増えておりますが、その陰に地道に進めている勧誘の成果とも言えます。
今年も6月に開催された東北、関東、東海、近畿、九州の地区大会と8月の福岡インターハイに勧誘に行きました。
そこには現役部員が文武両道の進学校を探し、勧誘に赴き、地方の競走部OBOGと連携し、高校生だけでなく顧問の先生方、親御さんにも丁寧に挨拶、説明をした結果が出てきていると思われます。昨今は地方在住のOBOGの皆様のご協力を得ている事で、地元の先生方や親御さんの信用も厚くなっていると感じます。その結果、本年9月上旬にAO受験が締め切られますが、短距離、中距離、長距離、跳躍の男女およそ20名の高校生が受験する予定です。このAO受験においても現役学生が主体となり、OBOGがサポートしながらAO受験対策を進めた結果となります。引き続きより多くの魅力的な高校生が競走部に入部したいと思う環境作りに勤しんで参ります。

9月には19日〜22日に等々力にて日本インカレが、29日には日吉にて同志社戦が開催されます。公式戦二試合に向け、現役部員は最後の追い込みを夏合宿を通じて行っております。引き続き皆様のご声援、ご支援をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

競走部監督
鹿又 理