2018年7月30日
いつも慶應競走部の活動にご支援・ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
2018年シーズンインに先立つ3月以来の「監督通信」をお送りさせていただきます。
(1)関東インカレ 【5月24日(木)~27日(日)、於:相模原ギオンスタジアム】
今年も厳しい戦いとなることが戦前から予想されていましたが、それは毎度おなじみのこと。選手たちはそれぞれのベストを尽くすべく、試合に臨みました。
男子1部では、大会2日目の走幅跳で1年生の酒井が追い風参考ながら8m31cmの大ジャンプで優勝し、チームを勢いづける大興奮の展開となりました。しかしながらそれ以降は各選手が善戦しつつも惜しくも決勝進出を逃すなど、じりじりする展開となり、最終日の数種目を残す中で、慶應・流通経済・明治・日体の4校が残留を掛けた激戦を繰り広げました。慶應は主将の永田が200mで5位入賞を果たしたものの、他校の選手もそれを上回る頑張りを見せ、総合16位となり流通経済とともに2部陥落となりました。
女子では樺沢が1500mで優勝、カラザーズが400Hで7位、森がやり投で8位入賞を果たし、昨年ほどの大躍進とまでは行きませんでしたが、慶應の存在感を示す結果を残しました。
男子3部(大学院)でも、和田が100mで優勝・200mで2位、野村が800mで5位入賞を果たしました。男子は2部落ちという非常に残念な結果に終わりましたが、男子1部・3部・女子と出場した全てのカテゴリーで優勝者を含む複数入賞者を出し、慶應の総合力の一端を示しました。
アクセスが不便な場所にもかかわらず、観戦に駆けつけていただいたOB・OGの皆さんには、選手に成り代りまして厚く御礼申し上げます。
入賞者の成績は以下の通りです。
氏名(学部・学年) | 種目 | 記録 | 順位(得点) | |
---|---|---|---|---|
男子1部 | 永田 駿斗(総4) | 200m | 20"76(w) | 5位(4点) |
酒井 由吾(環1) | 走幅跳 | 8m31cm(w) | 1位(8点) | |
男子3部 | 和田 佑太(M2) | 100m | 10"80 | 1位(3点) |
200m | 21"47 | 2位(2点) | ||
野村 直己(M2) | 800m | 1'52'79 | 5位(-) | |
女子1部 | 樺沢 和佳菜(総2) | 1500m | 4'32"95 | 1位(8点) |
カラザーズ圭菜ヴィヴィアン(総4) | 400mH | 60"79 | 7位(2点) | |
森 凪紗(環4) | やり投げ | 48m85cm | 8位(1点) |
同志社大学対校戦 【7月15日(日)、於:日吉陸上競技場】
関東インカレでの苦い想いを乗り越え、部員たちが新たな目標と位置づけた同志社戦。
昨年男子は1点差での惜敗、女子は大会8回目にして初の敗戦と、非常に悔しい想いをした試合だけに、ホームゲームとして必勝を期して臨みました。
事前戦力分析では男子は順当に行けば勝ち、女子は僅差の勝負になる予測を立てていましたが、代表招集(男子:走幅跳・酒井、やり投・畦地が世界ジュニア選手権出場、女子:1500m・樺沢が関東学連選抜で欧州遠征参加)による欠場や主力選手の故障もあり、直前予想では男子は接戦必至、女子は敗戦やむなしというムードが濃厚となりました。
当日はグラウンドレベルでは40℃を超える猛暑の中、両校の選手とも死力を尽くして戦い、結果は男子が37対26で、女子も20対19でともに慶應が勝利し、昨年の雪辱を見事果たしてくれました。
とりわけ嬉しかったのは、出場選手中8名が自己記録を更新、2名が自己タイを記録するなど、酷暑といえるコンディションの中で好記録をあげてくれたことです。(長距離選手には苛酷な環境の試合となったため、記録更新は次の機会に期待したいと思います)
当日は猛暑日となる中で多くのOB・OGの皆さんの応援をいただき、ありがとうございました。結果的に男子は11点差、女子も競り勝った形にはなりましたが、同志社も近年戦力の充実が著しいため、今後も予断を許しません。OB・OGの皆さんには、今後ともご声援の程、よろしくお願いします。
結果の詳細は競走部HPをご参照ください。
その他
ⅰ)OB選手の活躍
報道等でもご承知の通り、6月22日(金)~24日(日)に山口で開催された日本選手権では、山縣亮太(H27卒)が100mで優勝、小池祐貴(H30卒)が100mで4位・200mで2位入賞を果たし、期待通りの活躍をしました。両名はそれぞれ日本代表として8月25日(土)~30日(木)にインドネシアで開催されるアジア大会に出場します。アジアの短距離は近年レベルアップが著しく、決して簡単な戦いではありませんが、両名の活躍に大いに期待しましょう。
ⅱ)代表選手としての活躍
6月7日(木)~10日(日)、岐阜で行われたアジアジュニア陸上選手権に、酒井由吾(環1、走幅跳)と畦地将史(法1、やり投)が日本代表として出場し、酒井は優勝、畦地は2位に入る活躍を見せました。その結果、両名は7月10日(木)~15日(日)にフィンランドで開催されたU20世界陸上選手権にも日本代表として出場しました。畦地はコンディション悪化もあり思うような成績が残せませんでしたが、酒井は自己新記録となる7m79cmの記録(塾新)で5位に入賞する活躍を見せました。大型新人2名の今後の活躍に期待してください。
7月中旬には関東インカレでの活躍が評価された樺沢和佳菜(環2)が関東学連選抜の代表選手として欧州遠征に派遣されました。スイスとベルギーを転戦し、貴重な体験を積んできました。一段の飛躍に向け、本人は懸命の努力を積み重ねていますので、今後の成長に期待してください。
ⅲ)「トワイライト・ゲームス」の日吉開催
関東学連の主催する「トワイライト・ゲームス」が7月22日(日)、日吉陸上競技場で開催されました。
今回で14回目となり、年々定着が図られるとともに、参加者・観戦者の人数も増加しつつありました。例年織田フィールドで開催されてきた大会ですが、観戦するにはやや不向きということもあり、今般初めて日吉陸上競技場で開催する運びとなりました。
スタンドと競技場の距離が近いという競技者にとっては理想的な試合となり、また競技場へのアクセスの良さを歓迎する選手・大会関係者が多くいました。
慶應からは個人5名と男子4×100Rが出場し、永田が100mで10“46(-1.1m)・日本人トップとなる3位入賞(トップ2は韓国代表選手)、酒井が走幅跳で7m71cm・3位入賞、女子400mHでカラザーズが59”68の自己新記録で3位入賞を果たしました。
15:30からの競技開始とはいえ、グラウンドレベルは30℃を超える暑さでしたが、違う意味で熱いゲームとなりました。来年以降も日吉開催を望む声が多くありますので、一人でも多くの現役部員・OB・OGが出場し、ホームグラウンドの試合を席巻すべく力を蓄えていきたいと思います。
同志社戦を終え、8月の各ブロックによる夏合宿を経て、秋のシーズンに向かいます。
<合宿日程>
<主な試合日程>
などが予定され、その他にも国体や各地での選手権、記録会などの競技会があり、各部員がそれぞれの目標に向け、日々鍛錬を行っていきます。その延長に来年の関東インカレがあり、男子は1部復帰を絶対目標としてチーム・各人のレベルアップに取り組んでいきます。
OB・OGの皆さんには、都合のつく限り競技場に足を運んでいただき、現役部員たちの活躍に声援を送っていただけると大いに励みになります。
また慶應の得意のとする人的ネットワークを活用した勧誘活動へのご協力も引き続きお願いします。
以上、簡単にこの間の活動と今後の日程に関するご報告をさせていただきましたが、今後とも、皆さんの物心両面の温かいご支援を頂きますよう、お願いします。
競走部監督・鈴木岳生